メンデルスゾーン : 6つの子供の小品 第3番 Op.72 U 164 ト長調
Mendelssohn, Felix : 6 Kinderstücke Allegretto G-Dur Op.72 U 164
作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(756 文字)
更新日:2018年3月12日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (756 文字)
この曲はまさに弦楽四重奏をモデルに書いた曲と思って頂いて良いと思います。指導者の皆様で生徒さんにこの曲を与えるとき、時に弦楽四重奏そのものや、楽器の名前すら知らないお子様もいらっしゃいます。動画などを見せて教えてあげると良いと思います。弦楽のイメージで、軽く、品良く、デリケートに演奏すると良いでしょう。フォルテの部分でもそこまで大きくする必要は無いと思います。
冒頭より、フレーズは4小節単位で始まり、2小節目の2拍目にゴールを持って行くとよいでしょう。1-4小節間、5-8小節間ともゴールの位置は同じです。
次のセクションは新たなセクションです。ここからは8小節単位で1つのフレーズと考えても良いです。12小節目にゴールを持って行きます。あとは、16小節目まで衰退していきます。しかしテンポは落とさないように。17小節目、冒頭のフレーズに戻りますが、18小節目の和音でF㽇がなんとも言えないカラーを出していますね。しかしながらマーキングはPですので、Pの範囲内で少し強調するくらいでしょうか。
この曲で唯一フォルテのマーキングがあるのは24小節目です。この24小節目にたどり着くと言っても、21小節目から始まる実に短いコースに過ぎません。上品でおしゃれで、決して圧迫感を強く出さない演奏が望ましいでしょう。
26小節目をご覧下さい。1拍目は全てのメロディー部分はスタッカートです。2拍目表拍にレガートがあり、裏拍がまたスタッカートになります。ヴァイオリンのアーティキュレーションそのものの表現ですので、スタッカートとレガートの区別をハッキリと付けて、ヴァイオリンのように演奏してみてください。30小節目も同じです。
35-36小節間、とくにritは書いていませんのでritする必要はありませんが消えるように終わります。
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