プロコフィエフ : バレエ「ロメオとジュリエット」からの10の小品 別れの前のロメオとジュリエット Op.75-10
Prokofiev, Sergei Sergeevich : 10 Pieces from 'Romeo and Juliet' "Romeo bids farewell to Juliet" Op.75-10
作品概要
解説 (1)
解説 : 野原 泰子
(306 文字)
更新日:2019年1月9日
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解説 : 野原 泰子 (306 文字)
更新日:2019年1月9日
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第10曲〈別れの前のロメオとジュリエット〉Lento
バレエの第3幕の第1場、ジュリエットの寝室で、夜の静寂のなかでロメオとジュリエットが愛を確かめ合い、ロメオが旅立つ場面(No.38とNo.39)の音楽で始まる。アダージョ(50小節目から)では、パレスとの結婚を両親に迫られ、絶望に陥ったジュリエットが、ローレンスの助けを請いに赴く場面(No.43)の、ドラマティックな旋律が歌われる。全曲を締めくくる静かなアンダンテ(71小節目から)は、ジュリエットがローレンスの助言に従い、ロメオへの愛を貫こうと、周囲を欺くために仮死状態に陥る薬を飲む場面の音楽。ジュリエットの迷いや不安、そして死の香りが幻想的に描かれる。
執筆者:
野原 泰子
楽譜
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