ショパン :エチュード集(練習曲集) 第11番 「木枯らし」 Op.25-11 CT36 イ短調
Chopin, Frederic:12 études Etude No.11 a-moll Op.25-11 CT36
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
解説 : 今関 汐里 (497文字)
イ短調、2分の2拍子、Lento/ Allegro con brio
冒頭の4小節は作曲当初には存在しなかったが、後に友人の提案によって追加された。右手の細かいパッセージワークの演奏が課題となる。主部では、右手は一部を除いてひたすらパッセージワークを奏で、左手が序奏の旋律を担当する。右手のパッセージワークは幅広い音域を行ったり来たりするため、腕だけでなく、上半身全体のスムーズな体重移動が要求される。
この作品は、ショパンがパッセージワークを効果的に演奏するために、小指による親指の飛び越えを認めたことでも良く知られている。
冒頭で懐古的に主題が提示されたのち、一変して主部では、パッセージワークを伴って主題が激しく提示される。中間部で一時的に長調へと転じるが、この激情性は楽曲全体を貫ぬく性格である。
また、1935年に公開されたショパンの伝記映画『別れの曲』では、ショパンが、ロシアのワルシャワ侵攻の知らせを受けた直後、演奏会で衝動的に本作を披露するシーンが描かれているが、これはフィクションである。ショパンはワルシャワ侵攻を知り動揺したことは事実であるが、この出来事と本作に直接的な関連はない。
エチュード集(練習曲集) 第11番 イ短調「木枯らし」
練習曲Op.25-11 「木枯らし」
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木枯らし
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