バッハ :アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 アリア BWV Anh.131 ヘ長調

Bach, Johann Sebastian:Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Aria F-Dur BWV Anh.131

作品概要

楽曲ID:22609
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (682文字)

更新日:2024年4月21日
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この曲のテーマ(主題)は、アーフタクト4分音符から始まり、2分音符2つをフォローすると考えます。故に、その2分音符の小節だけを抜粋すると、1小節目、4小節目、12小節目がテーマの始まりと考えます(ただし8小節目もテーマですが、これは2分音符2つで始まらないので例外とします)。

ここでもうお気づきの方もいらっしゃると思いますが、この曲を4小節単位で聴こうとすると、4小節目が最初のテーマの最後の小節となってしまいます。

別の言葉で言うと、この曲は、前半が、3小節+4小節という実に奇妙な形式なのです。後半は、8~11小節間、12~15小節間と、綺麗に4小節ずつ分類することができます。即ち、1~3小節間が3小節分しか無いところが、レアな形式となります。

そうすると、4小節単位で聴こうとする聴衆は、4小節目がテーマの最後と考えがちなのですが、実は4小節目はテーマの最初の小節になります。

ここで、伴となるのが、3小節目の奏法です。1小節目から始まるテーマは、3小節目の3拍目、右手のGで終わります。このGを次の拍のCまで繋ごうものならば、更に聴き手は混乱してしまいます。そこで一案ですが、3小節目、3拍目のGとヘ音記号のCを短く切り、新たに4拍目のCを始めるような感覚で弾いて下さい。

もう1つは、1~3小節間をピアノで弾き、3小節目4拍目からフォルテにして7小節目までフォルテで弾けば、強弱の対比が、フレーズのそれぞれの長さを聴かせることができます。繰り返しをしたあとも同じように弾きます。そうすることで、聴き手に3小節+4小節の2つのフレーズであることを聴かせられます。

執筆者: 大井 和郎