バッハ :アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 ポロネーズ BWV Anh.128 ニ短調

Bach, Johann Sebastian:Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Polonaise d-moll BWV Anh.128

作品概要

楽曲ID:22607
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ポロネーズ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用2

楽譜情報:7件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (481文字)

更新日:2024年4月21日
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ポロネーズは、ポーランド風の舞踏曲という事になっていますが、その種類は多くあり、バロックのポロネーズの場合、その特徴を特定はできません。

このポロネーズも、深刻な側面はなく、楽観的な舞曲と考える事ができます。しかし譜面上に1つ問題があります。結論から申し上げますと、筆者であれば、4小節目3拍目のトリル、18小節目2拍目のトリル、のそれぞれの、Cは、Cisで演奏します。そう書かれていなくてもそう演奏することが理に適っています。

このポロネーズはd-mollで書かれていますが、Cisはd-mollの導音ですので、このCisによって調性が決定されます。このポロネーズは途中で、平行調のF-durに転調します。F-durでは、当然、Cis は Cに変わりますので、この曲中のCがF-durの「証し」でもあります。

このポロネーズは、1~4小節間と16~18小節間がd-mollですが、その他は全てF-durです。CisがCになる事でF-durに転調できるわけですが、d-mollのセクションには、Cは不要です。d-mollのセクションで出てくるCはCisで弾いて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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