バッハ :アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 ロンド BWV Anh.183 変ロ長調

Bach, Johann Sebastian:Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Rondo B-Dur BWV Anh.183

作品概要

楽曲ID:22606
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:3分50秒
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用6

楽譜情報:5件
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解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (437文字)

更新日:2024年4月21日
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この曲は、オルゴールを連想するように、柔らかくドルチェで演奏することをお勧めします。強い感情や激しい感情、また深刻さはありません。

この曲で注目すべきは左手です。左手を見ると、16分音符で埋め尽くされている小節が圧倒的に多く、従って、バランスの問題に注意します。

例えば5小節目の左手をみると、1拍目はEsAB 2拍目はFABという音で埋められており、どちらの拍にも存在するBは保続音と考えますので、この音に力を入れないようにします。

次にどちらの拍にも存在するAですが、このAが隠し味となっており、仮に1拍目がEsG B 2拍目が DFB であれば、物足りないと思うのは、Aが独自の効果を演出しているからです。それでも、この音(この場合A)はあくまで表立つ音ではないので、この音も控えめにします。結果、バスが、右手と2重唱的な要素を持って進む事を考え、バスを大切にします(バスを意識して演奏します)。

その上で、左手16分音符は全て、右手を決して邪魔しない音量に設定してください。

執筆者: 大井 和郎
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