バッハ : アンナ・マクダレーナ・バッハの音楽帳 第2巻 メヌエット BWV Anh.121 ハ短調
Bach, Johann Sebastian : Das zweiten Notenbuch für Anna Magdalena Bach Menuett c-moll BWV Anh.121
作品概要
解説 (2)
演奏のヒント : 大井 和郎
(391 文字)
更新日:2024年4月21日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (391 文字)
技術的に簡単な部類に入るメヌエットですので、テンポが速くなりがちです、あくまでもメヌエットのテンポで進んでください。
構成は大変単純です。1~8小節間、4小節目のFisをピークポイントとして、4小節目に向かって音量を上げて行き、4小節目にたどり着いたら、8小節目に向かって音量を下げていきます。
9~16小節間は、4小節単位の下行形シークエンスです。9~12小節間と、13~16小節間は、カラーや音量を変えてください。例えば、9~12小節間はテンションを高めに、13~16小節間は落ち着き、おとなしめと言った具合に演奏します。
17~24小節間、左右の手がどんどん広がっていきます。これはクレシェンドを意味します。22小節目をピークポイントとし、そこから少し音量を下げて24小節目にたどり着きます。
メヌエットですので、くれぐれも、重たくきこえないようなアーティキュレーションにして下さい。
解説 : 熊本 陵平
(376 文字)
更新日:2025年10月19日
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解説 : 熊本 陵平 (376 文字)
メヌエット/バッハ
主調はハ短調、三部形式である。
A(1から8小節)+B(9から16小節)
+終結C(17から24小節)
冒頭主題は前半4小節と後半4小節の二部構成で捉えられる。前半4小節は四分音符による上行進行で、右手が先行し左手が追走する形で模倣する。この主題モティーフは順次進行で3度進行しては足踏みする重々しい足取りで進んでいく。後半4小節は半音階的にゼクエンツによって下行していくモティーフである。
9小節からはヘ短調に転調して展開される。13小節から16小節は9から12小節を変ホ長調に転調して反復したものである。
終結Cは四分音符によって半音階的に上昇していく。この時四分音符は非和声音はなく、1つ1つ和声が変化していくので、演奏される際には1度和声化して、その響きを確かめたい。
全体的にメヌエットと言うには陰鬱した重々しい雰囲気をもつ楽曲である。
楽譜
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