作品概要
楽曲ID:22465
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中
解説 (1)
演奏のヒント : 杉浦 菜々子
(517 文字)
更新日:2025年6月18日
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演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (517 文字)
更新日:2025年6月18日
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1923年6月に作曲された作品で、バーバーが11歳の頃に書いたとされる初期のピアノ小品です。タイトルにある「Steinway」は、高品質なピアノで知られるスタインウェイ社を指し、バーバーがこの楽器に対して特別な想いを抱いていたことがうかがえます。
Adagio、3拍子というゆったりとした拍節の中で、静かに、しかし確かなエネルギーを持って音楽が進みます。この曲を含め「3つのスケッチ」はすべて3拍子で書かれており、それぞれ異なる性格を持ちながらも、共通する拍子の揺れが全体をつないでいます。1、5、9、11、13小節目に現れる上行形のフレーズは、内に秘めた力を感じさせながら音が上昇し、次の小節でそのエネルギーが放たれるように響きます。
その解放された和声には多彩な表情があります。ふわりと空気に溶けるような柔らかさをもつもの、緊張感と張りを伴ったもの、深く内側から湧き上がるような感情を湛えたもの、あるいは高く空に輝くような透明感をもつもの。それぞれの響きを丁寧に感じ取りながら、音に込められた感情を大切に表現したいところです。全体を通して、ピアノという楽器そのものへの愛情が静かに、しかし確かに伝わってくるような演奏を目指しましょう。
執筆者:
杉浦 菜々子
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