バーバー 1910-1981 Barber, Samuel
解説:宮本 優美 (448文字)
更新日:2007年6月1日
解説:宮本 優美 (448文字)
米ペンシルヴェニア州に生まれ、6歳からピアノを、7歳で作曲を始めた。声楽やチェロにも興味を持つ。1924年、14歳でカーティス音楽院の最優等クラスに入学。28年に、ヴァイオリン・ソナタに対してコロンビア大学よりバーンズ賞を与えられる。
35年と36年にはピュリッツァー奨学金とローマ賞を得て渡欧、滞在中に交響曲第1番、弦楽四重奏などを作曲した。また、イタリアでトスカニーニに会って作品を見せ、これが〈弦楽のためのアダージョ〉初演のきっかけとなる。
47年、チェロ協奏曲がニューヨーク批評家協会賞を受賞。57年のオペラ〈ヴァネッサ〉はメトロポリタン・オペラで初演されピュリッツァー賞を受賞。62年、ピアノ協奏曲で再びピュリッツァー賞を得る。しかし、66年のオペラ〈アントニウスとクレオパトラ〉の失敗を受けて、その後5年間イタリアのアルプスで隠遁生活を送る。71年、コンサート界に復帰。75年には改訂された〈アントニウスとクレオパトラ〉がニューヨークで初演され成功した。81年、癌のためニューヨークで没。
作品(10)
ピアノ独奏曲 (5)
曲集・小品集 (2)
ピアノ合奏曲 (1)
曲集・小品集 (1)
室内楽 (1)
室内楽 (2)