作品概要
楽曲ID:22464
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分00秒
著作権:保護期間中
解説 (1)
演奏のヒント : 杉浦 菜々子
(503 文字)
更新日:2025年6月18日
[開く]
演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (503 文字)
更新日:2025年6月18日
[開く]
Tempo di Valse Allegrettoの指示がある通り、優雅なワルツのリズムに乗って進みます。一聴すると、恋人たちの親密な時間を思わせるような、愛に満ちた甘やかな旋律が印象的ですが、楽譜のタイトル上には「to Mother」とあり、この曲が作曲者バーバーの母親への想いを込めて書かれたことがわかります。1924年4月作曲時、少年から青年への過渡期のバーバーは、愛のかたちとしての母親との深い絆を曲に残しました。
冒頭から感じられるラグジュアリーな響きは、アメリカらしい洗練と豊かさを感じさせます。9小節目や11小節目に見られるような和声の変化は、その響きにさらなる深みを与え、音の広がりや光沢感を強調します。演奏者はその変化をしっかりと捉え、響きの中に身をゆだねるような感覚で演奏するとよいでしょう。
17小節以降、18、19小節と続くクライマックスでは、特にバスの深みを意識し、音の重厚さを支えに右手の上行音形をドラマチックに、またしっかりとした意志を持って奏でることが大切です。華やかさだけでなく、そこに込められた個人的な想いや感情の流れを感じ取りながら、全体を表情豊かに仕上げていきましょう。
執筆者:
杉浦 菜々子
ピティナ&提携チャンネル動画(0件)
現在視聴できる動画はありません。
楽譜
楽譜一覧 (0)
現在楽譜は登録されておりません。