チャイコフスキー :組曲「くるみ割り人形」 トレパーク Op.71a ト長調
Tchaikovsky, Pytr Il'ich:The nutcracker suite "Trepak" G-Dur
解説 : 木暮 有紀子 (227文字)
ロシアの踊り。組曲目の4~7曲目は、主人公クララを歓迎するお菓子の国のパーティーの場面で、各国を象徴するお菓子や飲料の妖精が踊るキャラクター・ダンスから構成される。ロシアの踊りは、大麦糖の精(ねじられた飴菓子で素朴な味がする)を象徴する踊りだが、なじみが薄い菓子ということもあり、この呼称よりむしろ〈トレパーク〉という踊りの名前で親しまれている。
トレパークとはロシア(中でもウクライナ地方)の農民による踊りであり、その力強い様子が一貫して描写されている。
舞踏組曲「くるみ割り人形」 4. トレパーク