シベリウス :5つの小品(樹木の組曲) ピヒラヤの花咲くとき Op.75-1

Sibelius, Jean:5 Pieces "When the mountainash in flower" Op.75-1

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:2分00秒

解説 (1)

解説 : 小林 由希絵 (483文字)

更新日:2019年1月6日
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Allegretto、4分の4拍子、ト短調。  タイトルにある「ピヒラヤ」とは、日本でも山間部や北日本で見られるナナカマドの一種。 ピヒラヤの木はフィンランドでは古くから「神の木」と呼ばれ、フィンランドの国民的キャラクターのムーミンの絵皿にも描かれるほどフィンランド国民から親しまれている。夏至の近づく6月には白く愛らしい花を咲かせ、フィンランドの短い夏の風物詩となっている。  曲の最初は4分の4拍子から始まるものの、曲の前半部では4分の4拍子から2拍子、3拍子へと1小節単位で目まぐるしく拍子が変化していく。楽譜だけを眺めていると非常に複雑な印象を持つが、実際に演奏を聴いてみると、変拍子の複雑さはあまり感じられず、シベリウスらしい流れるような音楽が美しい。  後半部へ入ると、拍子は4分の2拍子に落ち着き、左手にはシンコペーションのリズムが現れる。 ♭2つのト短調で書かれているものの、曲全体がフランス印象派の影響を受けた色彩感豊かな和声進行に彩られ、曲の終わりに向かってト短調からト長調へと変容してゆく様は、あまりの美しさに思わずため息が漏れてしまうほどだ。

執筆者: 小林 由希絵

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