作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(587 文字)
更新日:2025年11月25日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (587 文字)
更新日:2025年11月25日
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冒頭、右手は、左手の音よりも低い、バスの位置に書かれていますが、特にどうしてもバスを強調しなければならない事はありません。そこで一案ですが、2〜5小節間は左手の最初の音である、 G Fis E Dを出し、6小節目よりバトンタッチで、右手の、G A A を出しても構いません。
フレーズは、9〜26小節間とし、27小節目より、2回目のテーマが始まります。その間ですが、17小節目に注目してください。これは、ディセプティブカデンツと呼ばれるカデンツで、本来であれば、ドミナント(属和音)が来た時に、聴いている側は、トニック(主和音)を期待するのですが、その期待に反し、6番目の和音(サブミディアント)に行ってしまう、驚きのカデンツです。従ってここを強調しても良いと思います。
14小節目に書かれてある、右手の8分音符にかけられている連続するテヌートマーキング、15小節目に書かれている連続するスタッカート等を鑑みると、とても気まぐれで、即興的な要素があることがわかります。従って、テンポは自由に弾いてよく、メトロノーム通りには進まないようにして下さい。
曲に深刻な要素は無く、幸福感を感じる曲とお考え下さい。
執筆者:
大井 和郎
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