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クーラウ : 6つのソナチネ第1番(ソナチネアルバム第4番) 第1楽章 Op.55-1 ハ長調
Kuhlau, Friedrich : Six Sonatinas No.1 Mov.1 Allegro C-Dur
作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(938 文字)
更新日:2019年1月31日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (938 文字)
このソナチネは、全音ソナチネアルバム1巻に入っていますが、クレメンティーのソナチネ、Op36-1 C-durの次に難易度の低いソナチネかもしれません。「つかみ」もオクターヴ以上のつかみは出てきませんので、小学校低学年もお子様でも弾けるかもしれません。このソナチネで注意すべき点は大きく見て2つあります。
1つは全体の流れが「生き生きとして」なければなりません。重たかったり、暗くなるような雰囲気では無く、楽しく軽快に弾かれて然るべきです。そのためにはあまり遅いテンポになりすぎないように注意し、アーティキュレーションをはっきりさせます。これがまず1つ。
2つ目は、各セクションのカラーやムードの構成です。全体がオペラのように、ドラマがあれば良いのですが、小さなお子様の場合、オペラと言っても何のことだかわからないお子様も多いと思います。お芝居や劇と言いましょう。そしてそれは、決して深刻ではなく、暗くなく、楽しく、明るく、と説明し、場面場面によっては、少しの不安や悲しみがあったり、テンションの高い感情的な部分もある事を説明します。
たとえば1ー2小節間のメロディーは、楽しみの表現と説明します。この曲の特徴として、4つの音が、下行ー上行ー下行することを説明します。1小節目1拍目から、C-G-E-C という形で、Cから下行してGへ、Gから上行してEへ、Eから下行してCヘ と説明します。さて、このパターンは他にどこに見つけることが出来るかな?とゲーム感覚で指導をします。すると、16小節目の3ー4拍目のメロディーライン、C-A-D-Fis もそうだし、19小節目など、この連続系です。楽しさが倍増する場所と説明します。
しかしながら、39ー40小節間はどうでしょうか?少し不安?悲しみ?怒り?威厳?生徒さんに訊
いてみます。
また、この曲には特殊な和音も出てきます。24小節目、長調の曲なのに短調になってしまいます。
このミのフラットは特別な驚きの音と伝えます。25ー26小節間、増6の和音です。これはジャーマンという和音で、As C Es Fis の音から構成されていて、特別な和音です。
さて、この辺りが最も曲がドラマティックになる部分です。色々工夫して生徒さんに説明してあげて下さい。
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