ホーム > 石川 高 > 《何処で私は道を踏みはずしたのか。何を私は行ったのか。なすべきことの何を私は成し遂げないでしまったか。》  ~ピュタゴラス(三分損益)律オルガンと笙のための

石川 高 :《何処で私は道を踏みはずしたのか。何を私は行ったのか。なすべきことの何を私は成し遂げないでしまったか。》  ~ピュタゴラス(三分損益)律オルガンと笙のための

Ishikawa, Ko:"Where did I trespass? What did I achieve? And unfulfilled what duties did I leave?" for Organ and Shō

作品概要

作曲年:2011年 
楽器編成:その他 
ジャンル:★ 種々の作品 ★

解説 (1)

解説 : 石川 高 (420文字)

更新日:2019年5月14日
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笙は、和音を演奏できる数少ない管楽器ですが、1オクターブ、5度、4度が完全に響和するように調律されています。古代中国において使われていた三分損益法という調律法が、この楽器に残されているのです。ところで、紀元前500年頃に遡るギリシャの哲学者ピュタゴラスは、単純な整数比すなわち、1:2(1オクターブ)、2:3(5度)、3:4(4度)で楽器の弦を分割することによる、全く同じ調律のシステムを考えていました。

  この曲の題名は、ピュタゴラスが門弟達に毎日自問するようにすすめた言葉といわれています。今回の作曲を振返り、自戒の念をこめてこの言葉を題名に選びました。全体は三つの部分から構成されています。

1) 「曲がった爪を持つものを飼うな。」

2) 「行く手に神殿があるときには、中に入ってはならない。扉の前を通り過ぎたとしても、中へは入るな。」

3) 「豆類を控えよ。」

  これらの副題はイアンブリコスがまとめたピュタゴラス派の戒律の中の言葉です。

執筆者: 石川 高

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