キルンベルガー :バレエ ニ長調

Kirnberger, Johann Philipp:Ballet D-Dur

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:0分20秒
原曲・関連曲: 曲集・オムニバスプレ・インベンション
ピティナ・ステップレベル:応用1,応用2,応用3,応用4,応用5

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (828文字)

更新日:2017年5月11日
[開く]

この形式の由来は実に様々で複雑ですので省略します。しかしながらこれは舞曲として確立された形式であることは確かです。これはバロックのGigue(ジーグ)に似ていますので、テンポを速くして演奏する曲とお考え下さい。付点4分音符=210位で良いのではないかと筆者は思います。  2拍子系の活力に溢れた曲ですので、アーティキュレーションはレガートにして横に流すのではなく、2拍子を感じさせる(拍を感じさせる)アーティキュレーションで良いと思います。従って、全ての音符は、筆者であれば完全なスタッカートでもなく、しかし完全なレガートでもなく、音符同士を完全には繋がず、次の音符に行くときに少し空間をいれてやります。そうすることで、ドライな音楽になりますが、同時に楽しさや躍動感を伝えることもできます。  強弱について冒頭から見ていきましょう。1小節目の高いDの音から始まり、4小節目、1オクターブ下のDに下行して辿り着きます。そしてこのDは強拍に来る「経過音」ですので、4小節目2拍目のCisが解決音になります。故に、Cisにはアクセントを付けません。  そこから今度は5-8小節間、徐々に音量を上げていき8小節目に達します。8小節目がピークであるか、7小節目がピークであるかは先生の判断に任せて良いと思います。  後半は9-16小節間ですが、カノンに似た書法により、楽しさを表現できますね。さてこの後半のダイナミックの処理は自由ではありますが、繰り返しをするのであれば、1回目とは異なった奏法で2回目を演奏します。例えば1回目、右手のラインを強調するのであれば、2回目は今度は左手のラインを強調するといった具合です。  筆者がリピートをして2回目を演奏する場合、13-16小節間は常にクレシェンドをかけ、16小節目を最も音量的には大きく弾き、最後の16小節目にさしかかったとき同時にテンポを多少緩ませると思います。華やかに、しかし少し大げさに終わると良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎