久米 詔子 :夏祭り
Kume, Noriko:*in preparation*
演奏のヒント : 大井 和郎 (502文字)
この曲は一貫してテンポを絶対に揺らすこと無く、変化させること無く、ほぼメトロノームに近い演奏で最後まで行きます。最後の小節でさえ微塵もゆっくりしません。それは祭り太鼓などの、コンスタントなリズムを続ける楽器の描写です。 その変わらぬテンポの中で、如何に変化を持たせるかがカギとなります。まず書かれている強弱記号はしっかりと守ります。和声進行も極めて民族的でペンタトニックが主体の音楽ですので、和音の解決等は気にせずに、打楽器的に演奏することが大切です。 アーティキュレーションは歯切れ良くすることが大事です。スタッカートは重たくならないようにします。レガートとスタッカートの違いもはっきり付けて下さい。 休符のタイミングも気をつけましょう。休符のところで十分な時間を取らずに次に端折ってしまわないように気をつけましょう。特に29小節目の2拍目など、正確に休符を守ります。 また、最後の30小節目、1拍目の和音を弾いても、2-4拍間休符があります。この間曲はまだ終わりではありません。きちんと3拍休符を数えるまで手は伴盤から下ろさないで伴盤の上にかざしておきます。4つ数え終わったら手を下ろします。
夏祭り
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