小栗 克裕 :"Movement 2012" for Clarinet and Piano
Oguri, Katsuhiro:Movement 2012
作曲者による : 小栗 克裕 (204文字)
◾️作曲者から
作曲にあたってのテーマは東京とニューヨークの対比を音楽で表現する、ということで、私がまず両都市にイメージするものを考えると「交通網の充実」とそれに伴って生まれてきた「スピード社会」であった。まさにこの目まぐるしい「スピード社会」を変拍子的な鋭いリズムで、またアメリカをイメージしたブギウギやスィングというジャズのテイストを織り交ぜ、無窮動的なリズムの嵐で表現してみたスリリングな作品となった。
解説、演奏のヒント : 杉浦 菜々子 (270文字)
◾️楽曲について・演奏のヒント
2012年作曲。2013年1月20日サロン·テッセラで、トーマス·ピアシー(Cl.)と田中美香(Pf.)によって初演された。三部形式。クラリネットは超絶技巧が要求され、アクセントや幅広い音の跳躍、中間部のJazzなど、メリハリのある演奏が要求される。ピアノは、アクセントがある和音とない音の明確な弾き分けによって、キレのある伴奏が要求される。ニューヨークに縁のある作品のため、ブギウギと書かれた中間部は、Jazzの発想で書かれており、ピアノはカプースチン風、クラリネットはポリリズムでSwingの記載がある。
楽譜 【ASKS Winds】Movement 2012
検索