作品概要
解説 (1)
演奏のヒント : 大井 和郎
(594 文字)
更新日:2025年10月9日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (594 文字)
更新日:2025年10月9日
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子供の教材にも適したメヌエットです。この曲を仕上げるためには、曲を分析することで、曲の構造がクリアーになります。まず前半は、2x2x4と考えます。2小節単位(1〜2小節間と3〜4小節間)のフレーズが2つ、そして、4小節間(5〜8小節間)で、2x2x4となります。
1〜2小節間と3〜4小節間はいずれも、2小節目と4小節目の1拍目右手に書かれてある非和声音(CisとDis)が、向かって行くポイントの音となります。これは、半音階的に上行し、強拍位置に位置する経過音です。この非和声音の直後の音は、解決音ですので、音量は非和声音より落とすように弾きます。そして、この秩序を守りつつ、1〜2小節間よりも、3〜4小節間の方のテンションを高めていきます。そして5小節目で、最高音のA(3拍目右手)に達しますので、ここをピークポイントとします。1〜2小節間と3〜4小節間は、ここに向かっていくための踏み台となりますので、徐々に音量を上げて、5小節目に達します。あとは、7小節目の下行形を利用して音量を落として行きます。
後半も2x2x4で更生されています。前半の例を応用し、後半の強弱や、向かって行くポイントも考えてみて下さい。
執筆者:
大井 和郎
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