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モーツァルト : メヌエット ハ長調 KV6-1

Mozart, Wolfgang Amadeus : Menuett C-Dur KV6-1

作品概要

楽曲ID: 18504
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:メヌエット
著作権:パブリック・ドメイン
原曲・関連曲: モーツァルト第3楽章

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (594 文字)

更新日:2025年10月9日
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子供の教材にも適したメヌエットです。この曲を仕上げるためには、曲を分析することで、曲の構造がクリアーになります。まず前半は、2x2x4と考えます。2小節単位(1〜2小節間と34小節間)のフレーズが2つ、そして、4小節間(58小節間)で、224となります。

12小節間と34小節間はいずれも、2小節目と4小節目の1拍目右手に書かれてある非和声音(CisDis)が、向かって行くポイントの音となります。これは、半音階的に上行し、強拍位置に位置する経過音です。この非和声音の直後の音は、解決音ですので、音量は非和声音より落とすように弾きます。そして、この秩序を守りつつ、12小節間よりも、34小節間の方のテンションを高めていきます。そして5小節目で、最高音のA3拍目右手)に達しますので、ここをピークポイントとします。12小節間と34小節間は、ここに向かっていくための踏み台となりますので、徐々に音量を上げて、5小節目に達します。あとは、7小節目の下行形を利用して音量を落として行きます。

後半も224で更生されています。前半の例を応用し、後半の強弱や、向かって行くポイントも考えてみて下さい。

執筆者: 大井 和郎
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