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バッハ, ヨハン・クリストフ・フリードリヒ :スワビア風(シュヴァーベン)/アレグレット

Bach, Johann Christoph Friedrich:Swabia

作品概要

楽曲ID:18242
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:種々の作品
総演奏時間:0分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
原曲・関連曲: 曲集・オムニバスプレ・インベンション

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:基礎3 基礎4 基礎5

楽譜情報:6件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (673文字)

更新日:2023年4月16日
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音数が少ないだけに、とても表現が難しい曲です。左右の手は比較的離れているので、バランスを取ることはそれほど難しいことではありません。テンポはアレグレットというタイトルなので、そこまで速くはない曲です。下手をすると平坦に聞こえてしまいがちなこの曲ですが、ダイレクション(方向性)を定めることで曲が引き締まります。

16小節のこの曲は、4小節ずつ、4つのフレーズにきれいに分けることができます。1~4小節間、5~8小節間、9~12小節間、13~16小節間の4つです。

これは1つの考え方に過ぎませんので、それをご承知置きの上お読み下さい。仮に、4小節目、8小節目、12小節目、16小節目が各フレーズでそれぞれ向かっていくゴールとします。

1~4小節間を見てみましょう。一番高い位置にある音は1小節目、16分音符、右手のAです。そしてそこから順次進行で下行していきます。人によってはこの1小節目が最も音量を与え、そこから徐々にディミヌエンドをかけていくという考え方もあると思います。それも1つです。しかし、下行しているフレーズにもかかわらず、各フレーズの4小節目に向かってクレシェンドをかけていくことも1つの方法です。

そしてこれら、2つの考え方を混ぜてしまう事も十分可能です。すなわち、4小節目にゴールを定めるフレーズもあれば、3つめの、9~12小節間の場合、11小節目を最も大きくする事も可能ですし、他の小節も可能だと思います。

いずれにせよ、どこかにダイレクションを定めることは、曲が平坦になる事を避けられ、わかりやすく聴かせることができます。ご参考まで。

執筆者: 大井 和郎