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クレメンティ :歌劇『ドン・ジョヴァンニ』序曲(モーツァルト)

Clementi, Muzio:Overture to the opera of 《Don Giovanni》

作品概要

楽曲ID:18193
出版年:1814年 
初出版社:Clementi & CO, London
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:リダクション/アレンジメント
総演奏時間:7分10秒
著作権:パブリック・ドメイン
原曲・関連曲: モーツァルト他の作曲家によるモーツァルト作品に基づくピアノ独奏曲

解説 (1)

総説 : 林川 崇 (416文字)

更新日:2014年1月20日
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1787年に初演された「ドン・ジョヴァンニ」の序曲は、原曲ではヘ長調の属和音に半終止し、そのまま第1幕へとつながるため、演奏会で単独に序曲を演奏するためには別のコーダが必要になる。そこで、モーツァルト自身も演奏会用コーダを作ったが、1795年にヨハン・アンドレJohann Andre社が独自のコーダを補った楽譜を出版すると、これが広く演奏されるようになり、20世紀後半まで習慣的に用いられていた。

クレメンティ版のコーダは、終結部がアンドレ版と共通しており、その直前に挿入句が加えられた形になっていることから、当初アンドレ版で演奏する予定であったものの、これに不満を持ったために作られたとも考えられる。

新たに作曲されたのは僅か24小節であるが、その中でクレメンティは、小節構造を変化させての第1主題の再現、第1主題と第2主題の組み合わせ、第2主題の反行型の使用、など非常に密度の濃い展開を行い、高い創造力を窺わせるものとなっている。

執筆者: 林川 崇

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