伊左治 直 :海獣天国

Isaji, Sunao:Marine mammal Paradise

作品概要

作曲年:2010年 
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:8分00秒

解説 (1)

執筆者 : 伊左治 直 (445文字)

更新日:2010年1月1日
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2010年に作曲。大井浩明氏により初演。

わたしは作曲する時、演奏家のキャラクターや、作品が演奏されている風景をイメージすることが多く、この作品もその系列の一つである。

2009年春、一部編曲のお手伝いをした《大フーガ》を含むベートーヴェン作品群を、大井氏が各時代楽器で演奏するBS放送を見た。クラヴィコードからフォルテピアノまでの数種の楽器が、(いずれもグランドピアノより小さいこともあっただろうが)わたしには奏者に包容されているように見えた。その印象は、ピアノの演奏に間近で接してみても変わらなかった。奏者と楽器が対峙しないピアニスト、ピアノを包容できる奏者は極めて稀であろうし、それは彼の類い稀な資質であろう。そして、その姿にラッコ、トド、オットセイ、アシカetc.愛らしくも恐ろしげでもある海獣たちが重なって見えたのは、とても自然なことだったと思う。そういえば武満徹は鯨に憧れていたことを、いまふと思い出した。

この曲は、海獣たちの祝福の踊りのなかで幸せに包まれたハッピーエンドを迎える。

執筆者: 伊左治 直

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