スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ K.80 ト長調
Scarlatti, Domenico:Sonata G-Dur K.80
執筆者 : 丸山 瑶子 (210文字)
K. 80 Minuet 3/8 ト長調 1:20
確実な証拠はないが、本作品は研究史上、K. 79の第2楽章として位置付けられてきた。最新の校訂譜であるギルバート版では、小節番号もK. 79から連続でふられている。全体は2小節ないし4小節の楽句から成る明解な形式構造をとる。また、例えば第5小節のアウフタクトから始まる半音階的な和声変化、間隔の短い転旋、転調など、和声的色彩の豊かさはスカルラッティのソナタの特徴である。