スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ K.79 L.80 ト長調
Scarlatti, Domenico:Sonata G-Dur K.79 L.80
執筆者 : 丸山 瑶子 (223文字)
K. 79 Allegrissimo 3/8 ト長調
冒頭4小節の楽句が直後に左手に模倣されるが、左手において、楽句は5小節、6小節と延長される。近親調を迂回して属調へ転調し、冒頭の動機が左手に回帰すると、その後属和音―主和音の交替が繰返され、D-durが強調される。反復記号直後は、属音で始まる楽章冒頭の動機が低声に現れることで、主調が早くに回帰する。第68小節以降は前半第20小節以降に対応するが、転調部分の左手の動機など前半からの変更も多い。