スカルラッティ, ドメニコ :ソナタ K.78 L.75 ヘ長調
Scarlatti, Domenico:Sonata F-Dur K.78 L.75
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
執筆者 : 丸山 瑶子 (274文字)
K. 78 GIGA 2/4-Minuetto 3/8 ヘ長調 2:00
その他の同時期の作品にも言えることだが、本作品は通奏低音伴奏を伴う独奏ソナタと解釈されることがある。2部形式のジガにおいて、反復記号直後の楽節は作品冒頭と対応するが、楽節の第1小節が前半から変更され、和声進行が属和音―主和音になる。その結果、前半を閉じる属調から、一度主調へ戻った後に様々な調への転調が始まっている。メヌエットは16小節(8+8)から成り、各楽節は繰返される。和声構造はシンメトリックで、前半は主和音で始まり属和音に終止、後半は属和音で開始し主和音に終止する。