スカルラッティ, ドメニコ : ソナタ ハ短調 K.37 L.406
Scarlatti, Domenico : Sonata c-moll K.37 L.406
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
楽譜情報:1件解説 (1)
解説 : 大井 和郎
(780 文字)
更新日:2026年1月30日
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解説 : 大井 和郎 (780 文字)
スカルラッティの直筆にはこのソナタは、Allegroというテンポマーキングが付けられています。例えば1〜3小節間を見たときに、オクターブから始まり、ある種の威厳や、劇的な要素を感じることが出来,強弱を付けるのであれば少なくともメゾフォルテ以上から始まる方がこのソナタの性格に合っている感じがします。
また、このソナタは特に、拍を感じながら弾いて欲しいと思うソナタです。ペダルを用いるのは自由なのですが、このソナタは、最初から最後まで、寸分のテンポの狂いも無く、進んで欲しいと感じています。
そしてこのスカルラッティソナタをピアノで演奏するにあたり、是非とも考えていただきたいのは、ハープシコードの真似をして弾く必要があるかどうかと言う事です。例えば、16小節目の3拍目はカデンツですが、ここで必要以上に時間を取ったり、あるいは、17小節目以降の右手の16分音符の粒を故意に狂わせたりと、ハープシコードらしさを目指している演奏かもしれませんが、ハープシコードは、ピアノのように強弱が利かないので、タイミングをずらす事で強調する音を作り、それが強弱となりますが、ピアノで演奏するからにはピアノの特性を活かして欲しいところです。
また、アーティキュレーションに関してですが、スタッカートでもレガートでも無い、中途半端なテヌート奏法は、時に特別な効果を出すことが出来るのですが、このようなタイプのソナタにその奏法を終始(常に)用いると、大変歯切れが悪く、拍を感じる事が難しく、立体感が失われます。
スタッカートはスタッカートで、レガートはレガートではっきりと演奏した方が、このソナタには合っています。
