スカルラッティ, ドメニコ : ソナタ ニ短調 K.32 L.423
Scarlatti, Domenico : Sonata d-moll K.32 L.423
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:2分00秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
楽譜情報:2件解説 (2)
執筆者 : 丸山 瑶子
(640 文字)
更新日:2010年1月1日
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執筆者 : 丸山 瑶子 (640 文字)
1739年にロンドンのクック社から、スカルラッティの初期の鍵盤ソナタが2巻本のソナタ集《42のクラヴサン曲集XLII Suites de Pieces Pour le CLAVECIN》として出版された。これは作曲家の友人であるトマス・ロージングレイブによる海賊版であり、スカルラッティの作品はこの版を初めとして、18世紀におけるオーセンティシティの低い楽譜が出版され続けるようになる。ロージングレイブは、予約者の希望に即したという理由で、曲集の冒頭に自身による導入曲Introdutionを、曲集の途中にアレッサンドロ・スカルラッティのフーガを挿入した。表紙には、出版社自らが既刊行譜の誤りを直したと銘打ってある。この曲集は、Esserciziの30曲とK. 8の異稿、K. 31-42が収録されており、今日K. 31-42にとって最も重要な一次資料となっている。
K. 32 ARIA 3/8 d-moll
||:a:||:ba:|| の3部分リート形式。右手の甘美な旋律は、殆どの部分が冒頭1小節目と2小節目の動機で構成されている。素材は限定的だが、音域の移動や低音の変化が3部分それぞれの音楽を対照付ける。例えば、aでは2小節単位の動機同士が大きな跳躍なく繋がれるのに対し、a’では、2小節単位の動機が冒頭とは対照的に9度の跳躍を介し、音域の急な移動が響きを対照付けている。bでは左手のリズムや、13小節からの1小節単位の動機のオクターヴ移動が音楽をaよりも前進的にしている。
解説 : 大井 和郎
(494 文字)
更新日:2026年1月30日
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解説 : 大井 和郎 (494 文字)
感傷的、感情的で美しいアリアではありますが、楽器で言うと、ベーゼンドルファーよりはスタインウェイのような、甘い音色が合っているソナタです。この曲のテンポももしかしたら大事かも知れません。左手は、1拍目に和音が1つだけくるパターンが多いため、あまりにも遅いテンポだと、流れが硬くなるような気がします。筆者の個人的な趣向になってしまいますが、筆者であれば、8分音符(1拍)=80 前後が良いかと思います。
加えて、この手の曲は、多少のルバートやテンポのコントロールが望ましく、ペダルを多く使い、即興的に、自由に演奏することが望ましいです。つまりは、メトロノームのように弾かないことです。
フレーズは2小節単位と考え、各2小節毎に和音やピッチを鑑み、適切な音量と音質を与え、各フレーズに異なった表情を付けて下さい。
後半、9〜13小節間は、この調の平行調であるF-durに転調しますので、ここは異なった音質がほしい所です。
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