スカルラッティ, ドメニコ : ソナタ イ長調 K.24 L.495
Scarlatti, Domenico : Sonata A-Dur K.24 L.495
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:4分50秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
楽譜情報:4件解説 (2)
執筆者 : 丸山 瑶子
(862 文字)
更新日:2010年1月1日
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執筆者 : 丸山 瑶子 (862 文字)
ソナタ K1. - K.30について
スカルラッティの鍵盤のためのソナタのうち、概ね推定される作曲年代に基づいて番号付けされたカークパトリック番号でK. 1から30まではEssercizi per Gravicembaloとして出版され、騎士階級を下賜された返礼として、ポルトガル王ジョアン5世に献呈された。(なおこの曲集は一般的に《チェンバロのための練習曲集》と訳され、またスカルラッティの鍵盤楽器のための作品は主にチェンバロ用と推定されているが、研究の現状では、チェンバロ以外の鍵盤楽器が完全に想定外であるかははっきりしていない。)これは生前に唯一、作曲家自身が出版した曲集で、その序文は作曲家自身による真正な文書資料としての価値を持つ。
序文では、曲集が演奏技法の修練を目的としていることが示唆され、彼が音楽教師として仕えたマリア・バルバラの日々の練習用という実用的な目的で書かれたと推測できる。作曲年代に関しては、Esserciziはかなり前に書かれたソナタを推敲したものとして、多くの研究者が早期の作曲年代を主張しているが、結論は未だに出ていない。
全30曲の配列は発展的学習を可能とするもので、後の作品になるほど長く、難しくなるよう並べられている。形式は2部形式を基本とする。また作品の冒頭が両手の短い模倣となるのはスカルラッティのソナタに典型的で、多くの場合、模倣となるのは作品の残りの部分の主要素材と見たところは関連が薄いと思われる音形である。
なお序文には曲集全体の音楽的内容に触れた言葉もあるが、その解釈については、序文が謙遜や建前の入りやすい文章であることも手伝って、繰り返し議論されている。
K. 24 Presto
形式的な区切りを予測させない両手の音階と規則的な楽節構造の交替が、聴く者に形式上の妙を感じさせる。音響の工夫も充実しており、例えば上声が主旋律を支配するホモフォニックなセクションで、旋律を支える低声の和音は、作品の後になるにつれて重厚になり、カデンツ直後の薄いテクスチュアと好対照を成している。
解説 : 大井 和郎
(820 文字)
更新日:2026年1月30日
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解説 : 大井 和郎 (820 文字)
ハープシコードの奏法と、ピアノの奏法では多くの理由から、演奏法が異なります。特にタイミングの問題に関しては、ハープシコードの場合、タイミングで強弱を補いますので、書いてある楽譜通りのタイミングにはなりません。それはそれで参考にして頂いて良いと思うのですが、ピアノで演奏する場合、必ずしもハープシコードの真似をして、タイミングを崩すことは、筆者は個人的には賛同しません。
このソナタに限らず、巷にある楽曲で、トラディショナル(伝統的)な奏法に呪縛され、影響されてしまうことはある意味、目覚めなければならない事であり、頭を白紙状態にして楽譜を読むことも時には必要になります。故に、このソナタの多くのカ所で、不必要な時間を取ってしまうと、拍も拍子もわからなくなってしまいます。4拍子を感じ、拍を感じ、カデンツの部分等で不必要な時間を取らないことをお勧めします。
14〜16小節間に関しても、3拍目は16分音符が4つ書かれており、これは32分でも64分でもありません。筆者は少なくとも5〜6種類の版を調べてみましたが、この小節間の3拍目に、32分音符や64分音符で書かれている楽譜は見つけることができませんでした。そのような楽譜が存在するのであれば筆者の勉強不足で申し訳ないのですが、少なくとも、16分音符で書いてある楽譜を使うのであれば、その通りに弾くのが筋と思います。
このソナタはそのような意味で、例えば4〜5小節間に出てくる32分音符を弾くときでも拍を数え、決してタイミングが遅れないように演奏し、その他、逆に弾きやすい場所であってもテンポを1つにして全体を弾いて欲しいと思います。そうすることでこのソナタの魅力が引き出せるという考え方も1つの考え方としてご参考下さい。
