スカルラッティ, ドメニコ : ソナタ ヘ長調 K.18 L.416
Scarlatti, Domenico : Sonata F-Dur K.18 L.416
作品概要
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:3分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・ピアノステップ
23ステップ:展開1 展開2 展開3
楽譜情報:3件解説 (2)
執筆者 : 丸山 瑶子
(878 文字)
更新日:2010年1月1日
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執筆者 : 丸山 瑶子 (878 文字)
ソナタ K1. - K.30について
スカルラッティの鍵盤のためのソナタのうち、概ね推定される作曲年代に基づいて番号付けされたカークパトリック番号でK. 1から30まではEssercizi per Gravicembaloとして出版され、騎士階級を下賜された返礼として、ポルトガル王ジョアン5世に献呈された。(なおこの曲集は一般的に《チェンバロのための練習曲集》と訳され、またスカルラッティの鍵盤楽器のための作品は主にチェンバロ用と推定されているが、研究の現状では、チェンバロ以外の鍵盤楽器が完全に想定外であるかははっきりしていない。)これは生前に唯一、作曲家自身が出版した曲集で、その序文は作曲家自身による真正な文書資料としての価値を持つ。
序文では、曲集が演奏技法の修練を目的としていることが示唆され、彼が音楽教師として仕えたマリア・バルバラの日々の練習用という実用的な目的で書かれたと推測できる。作曲年代に関しては、Esserciziはかなり前に書かれたソナタを推敲したものとして、多くの研究者が早期の作曲年代を主張しているが、結論は未だに出ていない。
全30曲の配列は発展的学習を可能とするもので、後の作品になるほど長く、難しくなるよう並べられている。形式は2部形式を基本とする。また作品の冒頭が両手の短い模倣となるのはスカルラッティのソナタに典型的で、多くの場合、模倣となるのは作品の残りの部分の主要素材と見たところは関連が薄いと思われる音形である。
なお序文には曲集全体の音楽的内容に触れた言葉もあるが、その解釈については、序文が謙遜や建前の入りやすい文章であることも手伝って、繰り返し議論されている。
K. 18 Presto
全体のテクスチュアは次の通り大別できる。すなわち上声と内声が動機を掛け合い、低声が8分音符の音型を繰返すもの、16分音符の装飾的な音形の上声を低声が単旋律か和音で支えるもの、上声の平行3度の音階の下で低声が跳躍とトリルを繰返すものである。後半では上声と内声の掛け合いの際、低声が和音となる割合が増し、より豊かな響きをもたらす。
解説 : 大井 和郎
(528 文字)
更新日:2026年1月30日
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解説 : 大井 和郎 (528 文字)
層が厚く、尺も長いソナタです。このソナタは、「アンサンブル」と考える事で納得がいきます。オーケストラでも良いですし、ヴァイオリンコンチェルトをイメージしても構いません。コンスタントなリズムが特徴的ですので、決してそれを崩さずに、淡々と進んで下さい。
2小節目からのソプラノは別声部で書いてありますが、このような所は勿論、楽譜に書いてあるように聴かせる事が重要です。そして、大きな編成、小さな編成が、交代交代で出てくるような演出も欲しいです。例えば、6小節目の3〜4拍間のような大編成のグループに対し、7小節目の1〜2拍間は、小編成のグループで、再び7小節目3〜4拍間と大編成、再び8小節目1〜2拍間と小編成、のような掛け合いとなります。音質や音量を変えることで、立体感が出てきます。
曲全体で、間を取るようなカデンツは存在しなく、常に8分音符が拍を刻んでいますので、この連続する流れを決して止めることなく、進んで下さい。その中で、強弱の変化を付け、ピークポイントに向かうようにします。
