アリャビエフ 1787-1851 Alyab'ev (Aliabiev) , Aleksandr Aleksandrovich
解説:ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (354文字)
更新日:2010年1月1日
解説:ピティナ・ピアノ曲事典編集部 (354文字)
貴族の家庭に生まれ、質の高い音楽教育を受けた。ナポレオン戦争では軍役についているがこの時期にも作品を発表している。1825年に殺人容疑で逮捕、シベリア流刑の処分を受けた。この事件は急進的な政治志向をもつ貴族(いわゆるデカブリスト)間のトラブルで、この刑も多分に政治的な理由によるものだったと思われる。その後特赦を受けたがモスクワには立ち入りを禁じられ、この時期に各地を旅行している。カフカスで民謡採譜を行い、のちの作風に影響を及ぼした。これは国民楽派の先駆的な事例といえる。1838年より警察による監視付きながら、モスクワでも活動ができるようになった。オペラ、室内楽、歌曲などの分野で作品を残した。歌曲「ナイチンゲール(夜鳴きうぐいす)」が現在最も演奏機会の多い作品。グリンカによる変奏曲がよく知られている。
執筆者:
ピティナ・ピアノ曲事典編集部
<続きを表示する>