辰巳 享子 Tatsumi, Kyoko
プロフィール (1244文字)
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2008年、カーネギーワイルホールにて、ニューヨーク滞在20年を記念してのリサイタル《Gershwin, The man longing for Paris》を開き、自らピアノ独奏用に編曲した、ガーシュウィンのConcerto in F の世界初演を行う。
満員の観客から熱狂的なスタンディングオベーションを受ける。
同11月、ヒルトンニューヨークで開かれた、1200人の日米政財界のトップリーダーが一堂に会する、商工会議所主催、NY最大規模の大晩餐会で、日本側のゲストアーティストとして演奏。(昨年は人間国宝の坂田藤十郎氏)
参列していたWNBCのChris Mathews氏も「驚くべき演奏だった」と壇上で絶賛。
2006年、渾身のCD「華・情熱のガーシュウィン~ガーシュウィン編曲集~」をリリース。
演奏家自身による編曲で世界初録音となる「へ長のピアノ協奏曲」と日本人初の録音となる「ポーギーとベス幻想曲」は、「レコード芸術」を始め日米で絶賛され好評発売中。
2007年、ニューヨークラジオ、WNYCでCD全曲が紹介される。
3歳より自己流でピアノで遊び始める。絶対音感を使って、自分が歌える数十曲に伴奏をつけて弾けるようになり、3歳半より本格的に習い始める。
11歳より、永富和子氏(フランス芸術文化勲章受章者)に、
13歳より、ギーゼキングの唯一の日本人の弟子である中山靖子・現東京藝大名誉教授に師事。
東京都立芸術高校音楽科を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。
卒業後、リサイタル、室内楽、初演演奏などの演奏活動に加え、日本女子大学で教鞭をとり、全日本ピアノ指導者協会主催のピアノコンクール審査員などを務める。
劇団四季の「ウェストサイド物語」でのオーケストラ参加、芸術座公演「ママの貯金」("I Remember Mama"日本語劇場版)での舞台演奏など、活動の幅を広げる。
1988年、ニューヨーク、マンハッタンに拠点を移す。
1992年、マンハッタン音楽院大学院を演奏成績首席の成績で、特別賞と賞金を得て修了。
同年秋には、カーネギーワイルホールにて、ニューヨークソロデビューを果たし、高評を得、北米を中心に日本、ロシアを含むヨーロッパで活動。
ニューヨークでの自身主催のコンサートシリーズは、常に満員盛況。
ベラ・シキ、ルース・ラレード、ドン・A・フィーダーの各氏に指導を受ける。
最近では、毎年感謝祭の日には、ダコタハウスで行われるパーティにソリストとして招かれ、演奏会をしている。
教育活動においては、その指導方法に高い定評を得ている個人教授に加えて、「音楽を美味しく料理しよう」「魅惑のピアノ」シリーズのレクチャーを主催。
演奏家の視点から音楽を語るユニークな内容だが、「噺家も舌を巻くほど」と言われる巧みな話術で分かりやすく説き、大いに楽しみながら高度な内容が聞けるとファンが多い。
2014年より、サミット国際音楽祭講師。
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