ユスティヌス, ア・デスポンサツィオネ・BMV 1675-1747 Justinus a Desponsatione BVM ( Will, Johannes Justus)
解説:菊池 朋子 (374文字)
更新日:2010年1月1日
解説:菊池 朋子 (374文字)
Johannes Justus Willが本名。BVMはBeatae Virginis Mariae(聖マリア信奉)の略、ユスティヌス・ア・デスポンサツィオネはカルメル会司祭としての名。
主にドイツで活躍したオルガニスト、作曲家。1711年から23年にかけてヴュルツブルクの自ら所属する修道会のオルガニストを務め、その後レーゲンスブルクとインゴルシュタットの間にあるアーベンスブルクのカルメル会修道院のオルガニストになった。
彼は3冊の教則本を残しており、それぞれが組曲(パルティータ)やトッカータなど小品を集めた曲集になっている。短い譜例に解説を交えたものもあり、実際に典礼や教会で演奏するための様々な奏法についてまとめられている。当時流行していた音楽形式も取り入れられており、残されている楽譜は前バロック時代の鍵盤奏法教育の資料としても貴重である。
執筆者:
菊池 朋子
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