エネスク 1881-1955 Enescu, George
解説:菊池 朋子 (399文字)
更新日:2010年1月1日
解説:菊池 朋子 (399文字)
幼少の頃から早熟な才能を示し、10代の頃からヴァイオリニスト、指揮者として演奏活動を行ったが、ウィーン音楽院、パリ音楽院では和声、対位法、古楽など作曲に関して幅広く学んだ。演奏家として幅広いレパートリーを持ち、ほぼ全ての作品を暗譜で演奏、指揮することができるほど、音楽史上の音楽家の作品を研究していた。バッハやワーグナーへの傾倒が見られる作品や、新古典主義の風潮、半音階による複雑な旋律など作風の変遷を経て、晩年は濃密な構成による作品へと円熟させていった。特に器楽曲では技巧に彩られた多彩な旋律が伸びやかに歌われる。
自身の室内楽団など、活動の拠点はパリで、当事のパリ特有の国際主義を吸収すると同時に、祖国ルーマニアの音楽を題材にした作品も多く創作している。「パルランド・ルパード」というルーマニアの民族的哀歌の旋律は全作品を通じて現れ、その装飾的で起伏に富んだ音の動きはエネスクの特徴の一つである。
作品(9)
ピアノ独奏曲 (2)
ソナタ (3)
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組曲 (3)
室内楽 (2)
ソナタ (2)