ズベル Zubel, Agata
解説:PWM Edition(翻訳:平岩 理恵) (721文字)
更新日:2022年9月20日
解説:PWM Edition(翻訳:平岩 理恵) (721文字)
アガタ・ズベル Agata Zubel
(1978年ヴロツワフ[ポーランド]生)
アガタ・ズベル、ポーランドの現代音楽作曲家、歌手、打楽器奏者、教育者。ヴロツワフ
で音楽教育を受け始め、幼少期には主に打楽器を学んだ。その後、ヴロツワフのカロル・リ
ピンスキ音楽アカデミーで作曲と声楽を専攻する。オランダ・エンスヘデの音楽学校やヨー
ロッパ各地の音楽講習会でも研鑽を積んだ。アガタ・ズベルは、ポーランド文化・国家遺産
省の「若きポーランド」プログラム、ロックフェラー財団、エルンスト・フォン・ジーメン
ス音楽財団など、ポーランド内外の多くの文化プログラムから奨学金を受けている。
アガタ・ズベルは、ポーランドをはじめ世界各国の作曲コンクールで多くの受賞歴がある
。彼女の作品は「アンジェイ・パヌフニク全ポーランド作曲コンクール」でポーランド音楽
出版社賞、「アダム・ディドゥル全ポーランド作曲コンクール」でポーランド・ラジオ賞を
受賞したほか、オランダ、ロシア、スイスを含む諸外国の多くの団体や機関による高い評価
を受けた。ズベルはシンフォニア・ヴァルソヴィア、ウィーン放送交響楽団、ロンドン・シ
ンフォニエッタといった世界的な楽団や、クラングフォールム・ヴィーン、アンサンブル
2E2M、サンフランシスコ・コンテンポラリー・ミュージック・プレイヤーズといった現代
音楽界を代表する演奏家らとも共演している。
アガタ・ズベルの作品は声楽曲を中心としており、その多くがソノリティックな手法で展
開されている。また人間の声を楽器として使うという型破りなアプローチでも知られている
。優れた才能に恵まれた歌手でもある彼女は、持ち前の広い声域を活かし自作の自演を積極
的に行い活動している。