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ドビュッシー :燃える炭火に照らされた夕べ

Debussy, Claude Achille:Les soirs illuminés par l'ardeur du charbon

作品概要

出版年:2003年 
初出版社:Durand
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:★ 種々の作品 ★
総演奏時間:2分30秒

解説 (1)

総説 : 中塚 友理奈 (352文字)

更新日:2015年4月16日
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1917年作曲。タイトルは、ボードレールの詩「バルコニー」の一節に由来する。寒さの厳しいパリで暖を取るための炭の調達に苦労していたドビュッシーに、炭屋が便宜を図った。その際に炭屋が一曲要求したために作ったとされている、23小節の小品である。楽譜中に書かれている強弱記号は「弱」を表す記号(pp, mp, p)のみで、全体を通して静かである。基本的にレントではあるが、決して停滞するのではない。4分音符(8分音符2つ)と3連符の組み合わせや、同音反復などにより、畳みかけるような動きも見られる。また、ハーモニーの色合いの移り変わりも特徴である。さらにこの曲には、ボードレール「夕暮れの諧調」からインスピレーションを得た〈音と香りは夕暮れの大気の中を漂う〉、〈カノープ〉〈交代する三度〉の素材が使われている。

執筆者: 中塚 友理奈
その他特記事項
※参考:金子一朗 ドビュッシー探究 第1回⇒こちら