作品概要
出版年:1982年
初出版社:Kjos
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:8分00秒
解説 (1)
解説 : 西原 昌樹
(702 文字)
更新日:2024年2月8日
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解説 : 西原 昌樹 (702 文字)
音程そのものに焦点を当てた曲集。二度から八度まで一度ずつ音程を拡げていき、各音程(長短含む)の特徴に触れていく。コンセプト自体は、ドビュッシーのエチュードを例に挙げるまでもなくピアノ関係者にはなじみ深いもので、特に目新しさはないが、少しの気負いもなく遊び心にあふれた曲を並べているのはさすが。数字の入った英語の慣用句を各曲のタイトルとしている。どの曲も個性的で面白いが、白眉は七度にフォーカスした「セブンスヘブン」。当時世界を席巻していたフュージョン仕立て。日本でもカシオペアやT-SQUAREなどフュージョンバンドに熱中した方も多かろう。なんともしゃれていて今弾いても新鮮。ロシェロールがクラシックだけでなく、ジャズ、ポップスにも通じていた証である。難度はチェルニー30番から40番程度。Attica Aitkensへの献呈。
第1曲 再考 Second Thoughts | Crisply, 4/4, B flat major
第2曲 三度目の正直 Third Time’s Charm | Slowly, 4/4, E minor
第3曲 四次元 Fourth Dimension | Wistfully, 6/8, C major
第4曲 蛇足 Fifth Wheel | Fast, 4/4, F major
第5曲 第六感 Sixth Sense | Brightly, 4/4, C major
第6曲 セブンスヘブン Seventh Heaven | Easy-going, 4/4, F major
第7曲 八の字型 Figure Eighth | Fast waltz, 3/4, C major