美しいノクターンが切れ目も無く流れ続けますが、分析をすることで、曲の構成がとてもわかりやすくなります。

A 1~15小節間 小節数 15

余韻 16~19小節間 小節数 4

B 20~40小節間 小節数 20

A 41~56小節間 小節数 16

C 57~72小節間 小節数 16

余韻 73~78小節間 小節数 6

B 79~98小節間 小節数 20

A 99~113小節間 小節数 15

余韻 114~117小節間 小節数 4

Coda 118~126小節間

注目していただきたいのは「余韻」と書いた部分です。筆者が勝手に考えました。各セクションは、メロディーラインとは言えない、和音が変化するだけの「余韻」の部分があります。Bセクションにはあえて「余韻」とは書きませんでした。Bセクションの場合、ピークポイントに達したあとの、ゆっくりディミヌエンドするための3連符が書かれております。ここは「余韻」とは考えませんが、フェードアウトするような部分であることも事実です。

奏者は上記分析を参考にして、音楽を構成して欲しいのですが、「余韻」の部分では、ペダルは2小節間踏み続けたままでもかまいません。例えば、16~17小節間で1つのペダル、18~19小節間で1つのペダルと言った具合です。「余韻」の部分は、クリアーでは無く、かなりぼやけているような描写です。pppで弾いて下さい。

そして冒頭にも書かれてあるように、Sostenutoで時間をたっぷり取って演奏します。