ロシェロールが各種のコンセプトで書いた多数のクリスマス曲集(ソロ11点、連弾4点)のうちの一冊。 2008年刊行、ソロ用としては最も新しいアルバムである。生き馬の目を抜くアメリカの楽譜出版界で各社が離合集散を繰り返した末、現行最大手となったハル・レナード社のオーダーに応えた書き下ろし。選曲、創作性の盛り込み加減、弾きやすさ、聞き映えなど、あらゆる点でいつにも増して細心の配慮のあとがうかがえる。最後の1曲だけは連弾用。フレンチキャロルの代表格、バレエ音楽「ジゼル」で知られるアドルフ・アダンの「さやかに星はきらめき」である。余情をたたえた優れたアレンジ。ロシェロールの数あるクリスマス曲集のファーストチョイスとして幅広い層にお薦めできる良書。
第1曲 Away In a Manger はるか彼方の飼い葉桶で Warmly 3/4 イ長調
第2曲 Coventry Carol コヴェントリー・キャロル Calmly 3/4 ホ短調
第3曲 Silent Night きよしこの夜(グルーバー)Gently 3/4 ニ長調
第4曲 Joseph Dearest, Joseph Mine (Lullaby) 親愛なるヨセフ、ああ私のヨセフ Gently flowing 6/8 ト長調
第5曲 O Little Town of Bethlehem ああベツレヘムよ Gracefully, in the Classical style 3/4 変ロ長調
第6曲 The Sleep of the Infant Jesus 幼子イエスの眠り Leisurely 2/2 ト短調
第7曲 What Child is This? 御使いうたいて Serenely 3/4 イ短調
第8曲 O Holy Night さやかに星はきらめき(アダン)With feeling 6/4 ト長調 【4手連弾】