小澤 邦彦 :La folletta
Ozawa, Kunihiko:La folletta
解説 : 小澤 邦彦 (521文字)
タイトルの「La folletta(ラ・フォレッタ)」はフランス語で小悪魔あるいは妖精という意味です。いたずら好きで、人を困らせたり、時に災いを招いたりするのですが、どこか憎めない魅力的な存在として伝承されてきました。そんなフォレッタが出現してから消えるまでの様子を物語風に音楽にしました。フォレッタのキャラクターや物語の場面などを想像し、個性豊かに、そしてわくわくしながら演奏してもらえればと思います。■演奏にあたって テクニカルな面においてそれほど難しい曲ではありませんが、音色や響きの色彩感、リズム感、テンポ感、そして曲全体の流れをつかむ構成力が必要かと思います。形式としては三部形式ですが、セクションごとに曲想がどんどん変化しますので、メリハリをつけつつどう脈絡をもたせていくかが重要です。この曲で使われている音階や和音について、みなさんがはじめて耳にするものもあるかもしれませんが、およそ 20世紀はじめの近代フランス音楽やイギリス音楽、そして 1950 年代後半~ 60 年代のモダン・ジャズで使われているものがベースになっています。ぜひそれらの音楽も聴いてみることをお勧めいたします。(2022アナリーゼ特集vol.2より転載)
La folletta
【課題曲ラボラトリーコンサート】La folletta
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