古今のディズニー映画から最もスタンダードなナンバーを選んでピアノソロ用にアレンジしたものである。中級向き(intermediate)と記されている通り、チェルニー30番程度の難度でまとめられている。技術的に少しも無理をさせることなく、それでいて曲の勘どころを巧みに押さえる抜群のセンスで弾き手、聴き手を楽しませる。「ディズニーをピアノで弾くのはちょっと」「どのアレンジを選べばよいかわからない」という先生方に強くおすすめしたい。ディスニーがナディア・ブーランジェの教え子の手にかかるとこうなるのかと、ご納得いただけると思う。特にアラン・メンケンの大定番2曲のアレンジは、弾いていて自然に口ずさみたくなるような出色の出来ばえだ。
第1曲 Beauty and the Beast 美女と野獣。『美女と野獣』(1991年)より。作曲アラン・メンケン、作詞ハワード・アッシュマン。
第2曲 Bibbidi-Baddibi-Boo ビビディ・バビディ・ブー。『シンデレラ』(1948年)より。作曲アル・ホフマン、マック・デビッド、作詞ジェリー・リビングストン。
第3曲 Chim Chim Cher-ee チム・チム・チェリー。『メリー・ポピンズ』(1964年)より。作詞作曲ロバート・B・シャーマンとリチャード・M・シャーマン。
第4曲 A Dream Is a Wish Your Heart Makes 夢はひそかに。『シンデレラ』(1948年)より。作詞作曲アル・ホフマン、マック・デビッド、ジェリー・リビングストン。
第5曲 It’s a Small World 小さな世界。1964年、作詞作曲ロバート・B・シャーマンとリチャード・M・シャーマン。
第6曲 Mickey Mouce March ミッキーマウス・マーチ。ABCテレビ番組『ミッキーマウス・クラブ』(1955年)より。作詞作曲ジミー・ドッド。
第7曲 Supercalifragilisticexpialidocious スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス。『メリー・ポピンズ』(1964年)より。作詞作曲ロバート・B・シャーマンとリチャード・M・シャーマン。
第8曲 A Whole New World ア・ホール・ニュー・ワールド。『アラジン』(1992年)より。作曲アラン・メンケン、作詞ティム・ライス。
第9曲 Zip-A-Dee-Doo-Dah ジッパ・ディー・ドゥー・ダー。『南部の唄』(1946年)より。作曲アリー・リューベル、作詞レイ・ギルバート。