春乃 うらら :ひまわりのおもいで
Haruno, Urara:*in preparation*
演奏のヒント : 大井 和郎 (697文字)
この曲は、16小節あり、4小節ずつ、4つのフレーズに分かれると考えます。ひとつひとつのフレーズは、その3小節目にゴールポイントがあり、そこに向かって行く方向性が必要です。
例えば、1段目は、3小節目に向かいますが、1小節目はpから始め、2小節目は少しだけ音量を上げ、3小節目でmp位の音量に達し、4小節目で再びpに戻ります。
同じマナーで5~8小節間もそのような方向性を持たせます。特に9~12小節間の11小節目はこの曲の中で最も音量が大きくなる場所と考えてもかまいません。
13~16小節間だけは例外で、この段の2小節目、すなわち14小節目が最も大きく、そこから徐々に衰退していくようにします。
これで各フレーズのゴールポイント、方向性を向けるポイントがわかりましたね。
そうしたらその次は、4つのフレーズのうち、どのフレーズが最も大きいか等を考えてみます。
例えば、1~4小節間と5~8小節間を比べた場合、5~8小節間の方がテンションが高いことがわかりますので、1~4小節間と5~8小節間はそのような差を付けます。
そして、ピーク時に、最高音のHまで達する、9~12小節間は、先ほどの5~8小節間よりも更に音量を上げます。そして、13~16小節間は9~12小節間よりも音量を落として行きます。
これは1つの例に過ぎませんが、このように、全てのフレーズを異なった音量で弾くことが重要です。
そして、奏者が感じるべき音が2つあります。
1 6小節目左手1拍目 Es とても感情的で正直に感情を表す場所です。奏者もそれを感じながら演奏して下さい。
2 11小節目左手1拍目 C 借用和音です。強く表現する場所です。
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