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チマローザ :ソナタ 第8番 ニ長調

Cimarosa, Domenico:Sonata No.8 D-Dur

作品概要

楽曲ID:7029
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナタ
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:C級級

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用5 応用6 応用7 発展1

楽譜情報:1件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (665文字)

更新日:2024年6月17日
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生き生きと、軽快なテンポで弾かれるべき、楽天的なソナタです。強弱の変化の幅を広く保つことで、曲の面白さが出てきます。特に注意点は無いのですが、リズムを正しく聴き手に感じさせることが重要です。熟練された奏者にでも起こる事例なのですが、10~11小節間のように突然4分音符の和音に変わると、どうしてもテンポが速くなってしまう奏者がいます。9小節目からのテンポを変えずに正確にに10~11小節間を弾いて下さい。

次に12小節目なのですが、この小節だけ、唯一、1拍目の表拍に音がありません。奏者は聴き手に1拍目の裏拍から入ってきたことを感じさせる事が重要です。そのためには、まず奏者が、1拍目の表拍を感じて弾くことも勿論なのですが、2拍目、3拍目の表拍の音、2拍目はE、3拍目はAに判らない程度にアクセントを付けることで、拍間を聴き手に判らせることが可能になります。2拍目、3拍目を聴き手に認識させることで、1拍目は裏拍から入ってきたことを判らせることが出来ます。

次に21~23小節目なのですが、これは主観的な話になりますので、皆さんと一緒に考えていきたい部分です。多くの奏者はこの部分をスタッカート、あるいはセミスタッカートで元気に演奏しますが、この部分、突然合唱が始まるイメージは持たれないでしょうか?つまりは、音楽を縦割りにせず、横に、ポリフォニー的に流すことも1つの可能性としてあります。その場合、音を切ることをせず、ペダルを使って和音をスムーズに横に流し、その中で動いている声部を聴かすようにします。オプションとしてお考え下さい。

執筆者: 大井 和郎

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