作品概要
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:種々の作品
解説 (2)
演奏のヒント : 大井 和郎
(710 文字)
更新日:2021年8月4日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (710 文字)
わずか10小節しかない短い曲を最大限に表現するのはとても難しいです。この曲は単純に、2人の歌手が交代交代で歌っていると考えてくれて構いません。
バランスに関して:
歌の部分は:
1-4小節間 ト音記号
5-6小節間 へ音記号
7-8小節間 ト音記号
9-10小節間 ヘ音記号
にそれぞれあります。勿論、例えば8小節目のヘ音記号はもう一方の歌手との2重唱と考えてくださっても構いませんが、基本的に重要な歌の部分は上に列挙したとおりです。
この歌の部分をはっきりと、伴奏部分は弱く演奏するのがコツです。
ルバートに関して:
この曲をストレートに、メトロノームに近いテンポで演奏することが決して良くない訳ではないのですが、ロマン派の曲として、少しルバートをかけても構いません。
理解の仕方:
この曲を2つに分けることにしてみます。そうすると:
1-4小節間 5-8小節間 の2つとなり、9-10小節間はコーダとします。 一人目の歌手を女性とします。まず女性が1-4小節間を歌います。この時、最初の1-2小節間が 「問いかけ」とすると、3-4小節間が「それに対する答え」と仮定します。
二人目の歌手を男性とします。今度は男性が5-6小節間の問いかけを歌うと、それに対する答えは、男性では無く女性が歌ってしまいます。どのような場面なのでしょうね?歌の内容はどのような内容だったのでしょうか?色々想像してみてください。
そして、最重要な「それに対する答え」はもう一度繰り返され「強調」されますが、今度は男性歌手がそれを歌います。
生徒さんとどのようなドラマを想像できるか話し合ってみましょう。
解説 : 今関 汐里
(85 文字)
更新日:2021年3月1日
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解説 : 今関 汐里 (85 文字)
4分の4拍子、ト短調。冒頭の息が長く、どこか物憂げな主題は、まず右手で奏でられたあと、5小節目で左手に移る。対旋律は主題に寄り添うように、しっとりとレガートに演奏したい。
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