東 秋幸 :アリスたちに捧げる即興
Higashi, Akiyuki:Improvisation For Alices
解説文 : 東 秋幸 (229文字)
「あるべきものが無くて、無いはずのものがある世界」不思議の国をアリスはそう表現するが、これは現実の世界でも起こり得ることである。この曲はそんな「認められるべき権利が蔑ろにされ、人としてありえないことが当たり前にまかり通る」不思議の国に迷い込んでしまった「アリスたち」に捧げられた即興曲である。曲の動機はディズニー映画の挿入歌から引用されているが、その動機をもとに自由な即興が繰り広げられる。
2019年6月に彩の国さいたま芸術劇場にて、作曲者自身によって初演。