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クープラン, フランソワ : ブーレー ニ短調

Couperin, François : Bourrée d-moll

作品概要

楽曲ID: 67116
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ブーレ
著作権:パブリック・ドメイン

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用1 応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:3件

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (537 文字)

更新日:2025年10月19日
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主調はニ短調、複合二部形式である。

A[a(1から4小節)+b(5から11小節)+c(12から18小節)]

B[d(19から21小節)+e(22から28小節)+f(28から35小節)]

ブーレー(bourrée)は17世紀に発祥した2拍子の急速な舞曲である。このことから楽譜上ではコモンタイムで書かれているものの2拍子感覚で捉えたい。

ハーモニックスピードは2拍ごとに変化する小節と1拍ごとに変化するものに分かれる。総じて左手が4つの四分音符で構成されている小節はその四分音符ごとに和声が変化するので、それを踏まえたアーティキュレーションを考えたい。

楽節Aに対して楽節Bは主題モティーフは共有するものの、構成こそ3つに分かれる複合楽節ではあるが性質は異なる。19から27小節では、順次進行による上行、ゼクエンツによる下行で反復進行が多く、どちらかというとうつろいやすく移行部的な要素が見受けられる。28小節から2小節間のポリリズムを伴った楽節によって終結を迎える。

執筆者: 熊本 陵平

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