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ヘンデル : サラバンダ ニ短調

Händel, Georg Friedrich : Sarabanda d-moll

作品概要

楽曲ID: 66957
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:詳細不明(調査中)
総演奏時間:1分00秒
著作権:パブリック・ドメイン

解説 (1)

解説 : 熊本 陵平 (426 文字)

更新日:2025年10月19日
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ニ短調、三部形式である。

A(1から8小節)+B(9から16小節)

+C(17から24小節)

冒頭4小節は最低音に主音を置き、そこから自然短音階で順次進行で下がっていき属音に至って半終止を迎える。5から8小節は明確な転調というより下行していく反復進行(和声の動きとして)によって一時的に平行調ヘ長調へ揺れ動くイメージである。11小節ではハ長調へ部分転調し12から16小節は平行調ヘ長調へ転調する。主題モティーフはサラバンドらしい2拍目をテヌートや音価で強調した動きとなっている。緩やかにして荘重な雰囲気の舞曲であるが、3拍目の8分休符で音楽の流れがブツ切りにならないようにフレージングを考えたい。

楽節Cの冒頭4小節は2小節ごとのゼクエンツとなっている。ここは部分的にそれぞれgとaを主音としたミクソリディア調によるゼクエンツと捉えることができる。a音を主音とするミクソリディア調のⅠ和音であるAメージャーコードがそのまま主調ニ短調における属和音となっている。

執筆者: 熊本 陵平

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