ホーム > ゲディケ > 25のやさしい小品 > 12. ゆるやかなワルツ

ゲディケ :25のやさしい小品 12. ゆるやかなワルツ Op.58

Goedicke, Alexander:25 Easy Pieces Slow Waltz

作品概要

楽曲ID:64097
楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:曲集・小品集
総演奏時間:1分30秒
著作権:パブリック・ドメイン
ピティナ・コンペ課題曲2024:B級級

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用2 応用3 応用4 応用5

楽譜情報:3件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (490文字)

更新日:2024年6月17日
[開く]

このワルツは、多くのヒントがあります。冒頭8小節を観たとき、最も感情的になるピークポイントは5小節目辺りです。仮に1小節目、ACEの和音の根音が伴奏部分で抜けていますね。仮に根音が入っていて、ACEという伴奏形と、ここに書いてあるオリジナルの、CEだけを比べてみましょう。CEだけの方が不安定、寂しさを表します。そしてそこからバスが順次進行で下行して、感情が徐々に強くなります。5小節目でピークを迎え、そこから衰退します。故に、8小節目、クレッシェンドと書いてありますが、ここはあくまで付属的な部分です。決して1~7小節間よりも音量を上げるような事はしません。

8小節単位でフレーズが進行しますので、9~16小節間が2つ目のフレーズと思いきや、9~15小節間しかありません。これは聴き手に驚きを与えます。1小節足りない状態で、Bセクションが始まります。16小節目、pと書いてありますが、メロディーラインの、FHFとその伴奏のEAを聴いたとき、感情面でかなり不安定、激しい部分ですので、ある程度の音量を与えて良いと思います。

32小節目、異なった音質で、暖かみのある音を出してください。

執筆者: 大井 和郎

楽譜

楽譜一覧 (3)