ディアベッリ :第1番 第1楽章 Op.151-1 ト長調

Diabelli, Anton:"Sonatine" Mov.1 Andantino cantabile G-Dur

作品概要

楽器編成:ピアノ独奏曲 
ジャンル:ソナチネ

ピティナ・ピアノステップ

23ステップ:応用4 応用5 応用6 応用7

楽譜情報:8件

解説 (1)

演奏のヒント : 大井 和郎 (937文字)

更新日:2018年7月21日
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Andantino Cantabileですので、速くなく、ゆったり弾きます。大事なことは2つあり、1つは左手の伴奏系をできる限りスムーズに演奏することです。もう1つはメロディーラインが硬くならない工夫をすることです。

指導者の皆様は、生徒さんにこの曲を与えたら、できる限り左手をppで弾くように伝えます。そしてそうすることで5や3の指の音が抜けてしまう場合、全ての音をフォルテシモで練習し、そのあとで音量を落とすと音抜けを防ぐことが出来ます。

もう一つ助けになることにペダルがあります。ペダルを1拍ずつ踏むことで左手の伴奏系をスムーズに演奏できます。ペダルありと無しでは雲泥の差が起きます。もしもどうしてもペダルを踏むことのできない生徒さんの場合、フィンガーペダルを用い、伴奏系のバスの部分を担当する5の指や、次の3の指もそこに置いたまま上げずに伸ばすことで多少スムーズに聞こえるようになります。

生徒さんは、しかしながら、最終的に左手の音量を落とすことは大変難しい作業になります。それでもできる限りそれをやることにより、良い結果が得られます。教師の皆様は是非生徒さんに弾いてあげて、このソナチネが「これほどきれいになる」事を教えてあげて下さい。

次にメロディーラインのシェープを気をつけます。各フレーズとも連打音の次の音がゴールの音になります。たとえば、1-2小節間では、2小節目の1拍目4分音符のDがフレーズのゴールになります。故に、フレーズが始まったら、連打音である(この場合1小節目の3つのH)を同じ音量で弾かないように気をつけます。

生徒さんは、しかしながら、最終的にこのメロディーラインをシェープするのは至難の業です。それでもできる限りそれを意識することで良い結果が得られます。教師の皆様は是非生徒さんに、先ほどの伴奏とシェープされたメロディーラインで弾いてあげて、このソナチネが「これほどきれいになる」事を教えてあげて下さい。

17小節目以降、右手がスタッカートで書かれてある版もあります。筆者が今見ている版はレガートが書かれていますが、legg と書いてあります。決して重たくならないようにという事だと思いますが、スタッカートの場合、笑い声の描写と考えても良いでしょう。

執筆者: 大井 和郎
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