アルカン, シャルル=ヴァランタン : 歌曲集 第2集 Op.38
Alkan, Charles-Valentin : 2e receuil de chants Op.38
作品概要
楽曲ID:6045
出版年:1857年
初出版社:S.Richault
献呈先:Jules Schulhoff
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:性格小品
総演奏時間:25分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
出版年:1857年
初出版社:S.Richault
献呈先:Jules Schulhoff
楽器編成:ピアノ独奏曲
ジャンル:性格小品
総演奏時間:25分20秒
著作権:パブリック・ドメイン
解説 (1)
総説 : 上田 泰史
(562 文字)
更新日:2014年11月20日
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総説 : 上田 泰史 (562 文字)
更新日:2014年11月20日
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出版: Paris, Simon Richault, 1857
献呈:Jules Schulhoff
第2 番「ファ」 アレグレット イ短調
『歌曲集』第2 集は第1 集と同時に出版された。構成は第1 集と同じ調性配列で「賛歌」―「ファ」―「軍歌」―「行列= 夜想曲」―「(アンダンティーノ)」―「合唱舟歌」。第1 番の「賛歌」については1855 年5 月5 日付の自筆譜が確認されている。
第2 番「ファ」は転調に拘らず終始ヘ音が連打されるという特異なコンセプトに基づく。イ短調、ハ長調、イ長調のセクションではホ音がヘ音と鋭く衝突するが、変ロ長調と変イ長調の部分においてはそれまでのホ音が変ホ音に変位するため調和的に響く。絶えず変化する環境(調的なコンテクスト)と衝突しあるいは調和しながら自己の同一性を維持しようとする「ファ」の姿に作曲者は自身の姿を重ねているのだろうか。現在ビヨード社が出版しているI. フィリップ、E.-M. ドラボルドによる校訂版では初版タイトルの「ファ」が楽想表示の「アレグレット」に置き換えられている。ここでは初版タイトルを復活させた。献呈を受けたジュール(ユリウス)・シュルホフ(1825~ 1898)はチェコ出身のピアニスト兼作曲家。43 年にパリに来てアルカン、ショパンの惜しみない激励を受けた。
執筆者:
上田 泰史
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アルカン・ピアノ曲集 II
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