ヤマハ : 新版 みんなのオルガン・ピアノの本 2 インディアンのたいこ
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作品概要
解説 (2)
演奏のヒント : 大井 和郎
(483 文字)
更新日:2024年5月14日
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演奏のヒント : 大井 和郎 (483 文字)
4/4拍子と書いてありますが、間延びした演奏にならないためには、4分音符=80 は欲しいところです。音楽は、打楽器を連想させるものですので、縦割りの音楽になって構いません。最初から最後まで、微塵のテンポの狂いも無いようにします。ritもかけません。
この曲の仕上げで難しいのは、「繰り返させるフレーズをどのように異ならせるか」 に尽きます。1~4小節間と5~8小節間は、音もリズムも全く同じです。9~10小節間と11~12小節間も全く同じです。そして、13~16小節間も、1~4小節間と同じです。これらの「同じフレーズ」は同じように弾かず、どこかしら変化が欲しいです。
変化と行っても、前述したように、テンポに変化を持たせるのでは無く、強弱や音質で変化を付けます。5~8小節間は、1~4小節間のmfとコントラストを付けるために、mp位でで弾いても良いのですが、pになっても「緊張観音あるp」にして下さい。ミステリアスな雰囲気が欲しいです。
1~4小節間、5~8小節間、13~16小節間、はそれぞれの段の、3小節目をピークポイントとして、1小節目から方向性を定めてください。
解説文 : 熊本 陵平
(593 文字)
更新日:2024年10月9日
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解説文 : 熊本 陵平 (593 文字)
二部形式
A[a(1から4小節)+a1(5から8小節)]
B[b(9から12小節)+a2(13から16小節)]
調号はないが、調性はハ短調。教育目的のため、あえて調号がつけられていない。
主題は1から4小節。左手4分音符のバス・オスティナートがタイトルである太鼓を思わせる。また、ハ短調という暗い調性とバス・オスティナートが組み合わさって、独特の怪しげな雰囲気を引き出している。
バス・オスティナートの同形反復のため、主題においては和声変化は乏しいが、3小節7小節11小節の2拍目fis音は属和音を暗示しており、これらの小節を薄くドミナントとして感じて、続く小節において和声解決を感じることで、より明確なフレーズの形が理解できるだろう。
b楽節では、バスに旋律線が見られる。こうした音域の変化は音色の変化に繋がるので、ここでは異なる人物の擬人化など指導法上の工夫によって、明確な音色の変化が望まれる。和声進行としてはⅠ→ドッペルドミナントの進行が反復されており、不完全カデンツとして和声解決は行われずに次の楽節へ移行する。このため、どちらかというと和声表現よりは、es→fisでの増2度、或いはc→fisの増4度進行を捉えた、音程的な表現が望まれる。なお、10、12小節で見られる上声での長2度のアクセントは和音構成音ではあるものの、どちらかというと打楽器的ニュアンスの方が強いと考える。
編曲・関連曲(1)
ヤマハ: インディアンのたいこ(NEWピアノスタディ1,なかよしピアノ2)
総演奏時間:0分35秒
ステップレベル:導入3,基礎1
ピティナ&提携チャンネル動画(7件)
楽譜
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